2024/07/29
購入とリースのメリット・デメリットについて
こんにちは、名古屋市で税理士事務所を開業している税理士の鈴木宗矩と申します。
本日は、皆さんからよくいただくご質問の一つ「購入とリースのどちらを選ぶべきか?」についてお話ししたいと思います。
特に事業を営む方々にとって、設備や車両などの取得方法は重要な決断となります。
今回は、それぞれのメリットとデメリットを整理してみましょう。
<購入のメリット>
- 所有権: 購入すると、その物品や設備は所有物になります。自由に使用したり、処分したりすることができます。
- 長期的なコスト削減: 初期投資は高額でも、長期的にはリースよりも総コストが安くなる場合が多いです。
<購入のデメリット>
- 高額な初期費用: 購入には最初に多額の資金が必要です。事業の状況によっては、資金繰りが厳しくなる可能性があります。
- メンテナンスと修理の負担: 所有する物品や設備のメンテナンスや修理は自己負担となります。
- 減価償却の管理: 資産として計上するため、減価償却の管理が必要で、経理処理が複雑になることがあります。
<リースのメリット>
- 初期費用: リースでは初期費用が少なくて済み、資金を他の用途に回せます。
- 予算管理が容易: 毎月の支払いが一定額で予算管理がしやすく、経費の見通しが立てやすいです。
- 管理の手間軽減: メンテナンスや保険などの管理がリース会社によって行われるため、管理の手間が省けます。
- 迅速な手続き: 購入と比べて審査期間が短く、融資枠を使わないため、手続きがスムーズです。
<リースのデメリット>
- 所有権がない: リースでは物品の所有権がリース会社にあるため、自由に処分や売却ができません。
- 長期的なコスト増: 長期間使用する場合、総コストが購入よりも高くなるケースが多いです。
- 追加費用の可能性: 使い方によっては、リース契約終了時に追加費用が発生することがあります。例えば、返却時の修理費用などです。
<どちらを選ぶべきか?>
購入とリースのどちらが適しているかは、以下の状況からトータルで判断することになります。
- 資金状況: 資金に余裕がある場合は購入が適しています。初期費用を抑えたい場合はリースが有利です。
- 使用期間: 長期間使用する予定がある場合は購入が有利です。短期間の使用や最新モデルへの頻繁な乗り換えを希望する場合はリースが適しています。
- 管理の手間: メンテナンスや管理の手間を減らしたい場合はリースが便利です。
結果として、長期的な視点でコストや利便性を評価し、自分の具体的な状況やニーズに最適な方法を選ぶことが大切です。
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